スーパースター育成計画その1~宝塚の獅子王・柚希礼音~

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今年100周年を迎えた宝塚歌劇団。


その宝塚において、今現在、名実共にその看板を背負っているのは誰か。

今の宝塚における、真のトップオブトップは誰か。


劇団に問えばそれは専科の轟悠、と表面上答えるのかもしれない。

しかし宝塚ファンに同じことを問えば、異口同音にそれとは違う人物の名前が返ってくるのではないだろうか。



そう、それは柚希礼音である。


星組トップスターの柚希礼音、彼女はダイナミックなオーラを持ち、実力も破綻がない。そして数々の話題作を成功させ期待に見事応え、現在の宝塚における人気はピカイチである。

柚希はまさに宝塚を代表するスターであり、今の劇団を真に支えている存在であるといえるだろう。


しかしその柚希礼音も、彼女自身の持つその強大なスター性のみでここまでに至ったわけではないはずだ。


現在の地位を築くにあたって、彼女自身の才能が大きかったこともちろんだし、それに加えて相当な努力もあったかと思う。
だが柚希をここまでの存在に至らしめたることができたのは、何よりも彼女に対するプロデュースの賜物であるといえるのではないか。私は柚希が劇団によって「大切に」育てられたからこそ、彼女の芽が摘まれることなく、大輪の花を咲かせることができたのだと考える。


つまり、下級生時代の抜擢もそうだが、抜擢以降ここに至るまでの過程が絶妙なのである。
特に、星組二番手時代トップスターとしての土台形成にとって代えがたかったものであったのではないだろうか。彼女は自身の二番手時代において、スターとしての魅力を開花させ、ブレイクを果たしたものと考える。


柚希は、安蘭けいという実力・人気ともに申し分ないスターのもと、一定の完成度を持った作品において美味しい役どころを与えられ、充実の二番手時代を過ごしてきた。


安蘭けいはその背中を追うにふさわしいスターであったし、彼女と遠野あすかコンビによる舞台は完成度も高く、大劇場作品は数作ではあったものの、多くの人々を魅了したことと思う。


そしてそのような舞台の中で、柚希は二番手格としてふさわしい重要なポジションをこなしていった。

『スカーレット・ピンパーネル』ショーブラン、 『エル・アルコン』のルミナス・レッド・ベネディクト…

二番手時代に与えられたこれらの役はどれも、柚希礼音の魅力を最大限に活かし、彼女の個性をさらに伸ばすキャラクターたちだったことは間違いない


こうして一流のトップのもと、これら与えられた役どころをしっかりと演じきり、さらに研鑽を積むことで、次期トップたるにふさわしい風格を身につけていったのだろう。

そして彼女が安蘭の後を引き継ぐにあたっては、星ファンの多くが「異議なし」といえるような状況であったことと思う。次期トップへの引継ぎとしては、このパターンが正解である(柚希の場合、組替えがなかったこともプラスに働いただろう)。


私は、こうした経緯なしに、柚希が現在の柚希になりえたとは思わない。


彼女の抜擢からトップ就任、そして現在に至るまでの彼女に対する劇団のプロデュースは、見事だったと思う(ただ、相手役の夢咲ねねに関しては途中交代があってしかるべきだったと思うが)。

まさしく、彼女自身のスターとしての素質劇団の計画(行き当たりでなければの話だが)とが上手に合わさった結果、柚希礼音という大器が成ったのだといえるのではないだろうか。

だがそんなスターの「育成計画」が成功しているのはせいぜい柚希のケースくらいなもので、それ以外のスターにおいては決して上手く行っているわけではないというのが現状であると思われる。

次回はその点について述べたい。


その2に続く。

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