カネコネという名の慰め

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スターに対し「歌がヘタ」とか「ビジュアルに華がない」と客が批評するのは、彼女たちがプロの舞台人である以上許されるべきものだと思います。だからこそ私もこうしてブログを書いたりしてるわけです。

実力なりビジュアルなんてものは結局主観でしか語れないものであることには違いありませんが、それはスターのパフォーマンスを通じて広く客に対して公開されているものなのですから、見た客それぞれが自由に判断し、意見交換しあえば良いことです。


しかし、しばしばファンというものは全く自分勝手な、根拠のない理由付けをもってスターを攻撃します。その代表的なものがいわゆる「カネコネ」です。

そのスターが、役をお金で買った、というものです。

嫌いなスターに役が付くこと、あるいは贔屓のスターに役が付かないことの言い訳として、「カネコネ」という言葉を用いることにより自分を納得させる分にはまだいいですが、今はストレスの捌け口としてネットを使い風評を拡大することもできるので非常にタチが悪いです。


現在、「カネコネ」批判対象の筆頭であるのは、花組娘役トップスター、蘭乃はなでしょう。

私は以前から蘭乃はなに対する劇団の重用ぶりには苦言を呈していますし、今もおかしいと思う気持ちに全く変わりはありません。

しかし、だからといって彼女が今の地位を、役を金で買った、などいうことを、さも事実かのように声高に主張するようなことは絶対にしたくありません。実際見てもいないこと、ましてや舞台に全く関係の無いことをもってスターの名誉を毀損するということは、ファンとしては踏み越えてはいけない一線だと思うからです。


スターに「カネコネ」がある、と自信を持って主張する人は、お金の受け渡しの現場を見たのでしょうか。スター本人、あるいは関係者から直接事実を聞いたのでしょうか。


そう「思う」のは全く自由です。実力等のないスターが不自然に活躍すれば、なにか裏がある、とファンが考えるのは当然です。

けれども、その単なる推測をさも当然の事実として、公然と指摘しバッシングをするのは、宝塚ファンの風上にも置けない行為であるといえます。


蘭乃はなカネコネ説は、彼女が次回花組公演『エリザベート』にて大役シシィを演じることが決まったときあたりから、一気に加速したように思います。私自身、「なんかあるんじゃねぇか」「エリザはオーディションじゃなく、オークションかよ(←うまい)」と勘ぐったりもしました。

しかし冷静に考えると、結論に異議があるとはいえ、劇団の判断にはある程度筋が通っていることに気がつきます。


明日海りお劇団期待のスターです。彼女のお披露目には、それ相応の「大作」を用意したい、という気持ちが働きます。そして現在宝塚において「大作」といえるのは、ベルばらでも風共でもなく、『エリザベート』です。

しかしこのエリザベート、男役演じるトートも非常にかっこいいですが、ヒロインであるシシィの比重が大きい作品です。つまり、それなりの娘役にやらせるべき、ということになります。

その「それなり」というのが何を意味するのか、意見が分かれるところでしょうが、劇団的には「期待度」あるいは「キャリア」ということになると思います。

そしてその「期待度」「キャリア」いずれの観点からも、トップを除く現在の花組において相応しい娘役はいません(花乃まりあ含む)。異論はあるでしょうが、今の花組の娘役のいずれかがトップに就任し、いきなりシシィをやるほうがよっぽど不自然なように思います。

そうすると、キャリアのある蘭乃はな慰留し、なじみのある明日海を補佐してもらいつつ、この公演を自身のサヨナラとしてもらおう(娘役のサヨナラ公演としてもエリザはぴったり)、という考えるのも一定の合理性があると思われます。つまり、蘭乃以外に今回シシィをできる人材がいなかったということです。

重ねて言いますが、私は今回蘭乃がシシィを演じることには反対です。実力があまりに伴っていません。 しかし、
「このタイミングで明日海が花組トップになること」、「明日海のお披露目でエリザをやること」、「そもそも蘭乃はなが現段階(蘭とむのサヨナラ公演開始時点)で娘1として残っていること」
これらの要素が揃っている以上、今回蘭乃がエリザでシシィをやるのはもはや必然ともいえるでしょう。
ここに至るまでの「流れ」に問題があったのであって、「カネコネ」などという反則論理を持ち出すまでもないのです。


現在、宝塚関連ブログ等の内かなりの割合で、「カネコネ」等の根も葉もない噂話がされているように見受けられます。
こうした噂話をまだ判断能力の未熟な若いファンや、宝塚をよく知らない一般の人が耳にすることで、不必要に生徒及び宝塚のイメージ低下を招くことになるのではないでしょうか。
スキャンダラスなことを書く事で、多少注目も集まりますし、ある程度賛同も得られるでしょう。
しかし、宝塚ファンであるならば、もう少し冷静になって頂きたいものです。

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コメント

  1. もなか より:

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    こんにちは。
    カネコネ言う人の理論では、理由をイロイロ想像し(その人の能力の範囲でw)、消去法で残ったのがカネコネだから、そうに違いないというものなんですよね。根拠は自分。自分なら金を貰えばトップ人事を弄る・・・自己紹介乙!ということで。
    宝塚歌劇団は、歴とした東証一部上場の阪急阪神ホールディングスの連結子会社であり、娘1の親が劇団のどこにお金を出して、どう帳簿に反映させるのか?なんか足りない制作費を出すとかっていう妄言が多いけど、宝塚舞台も同じ一部上場の連結子会社なのに、帳簿見れば一発でしょ。いや、幹部に賄賂をって、それなんて贈収賄?近年娘1が抜擢を受ける研7だか研6だかまでは、社員なんですよね。社員の親から贈収賄。たいしたコンプライアンスですこと。・・・んなアホな。
    社会の仕組みを知らないカワイソウなヒトがインターネットで聞きかじった「カネコネ」を思い込みで拡散するの図は、本当に滑稽ですね。

  2. さる より:

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    はじめてコメントいたします。
    今回の記事の内容、大変共感しました。
    宝塚関連のブログを閲覧しているとよく出てくる「カネコネ」の話題…。中には「お金で作品や役をお買い上げしている」と断言されるブロガーさんもいます。その断定ぶりに関係者か何かなのかと思いきや、よく読んでみるとやはり噂、思い込みや憶測なんですよね。
    配役が出る度に、そのような内容の記事を上げる。96期のジェンヌさんの話題も然り、一見正義を振りかざしているように見えますが、おっしゃるようにストレス発散を正当化しているのかな…とも見えてしまいます。
    フィッツジェラルドさんのおっしゃる通り、役者さんへの感想は色々でいいと思うんです。しかし、根拠のない話を声高に発信されるのはすべきではないなと感じます。
    最近、あるブログを読んでから残念な思いを強くしていたところに、こちらのこの記事に出会い、ずっと感じていた違和感、モヤモヤを整理することができました!
    また、記事を読ませていただきますね。

  3. みかん より:

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    記事を読ませて頂き、共感いたしました。
    私もそう思うのは自由だと思います。でも、カネコネも、もちろんそれ以外も、証拠がないのに想像で不特定多数の人が見るブログなどで書くべきではないと思っていました。
    そういった内容を読むたびにがっかりし、それを信じる方がいることに驚いています。
    生徒さんは大変ですよね…。

  4. SECRET: 0
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    みなさ~ん!
    世の中をよぉく見てみましょうよ・・・。
    こと、就職においてはどうですか?
    有名私学の小学校への入学は・・・?
    カネ・・・はさておき、コネ。 これは重要なファクターを占めてはいやせんか?
    こと、芸能界に目を移すと。
    昔から1に七光り、2に七光り、3.4がなくて・・・
    と、実力のみで上がって行く方は、ほんのひと握りもいらっしゃるかどうか。
    さらに、コネだけでもダメで、運が左右されるとも思えます。
    宝塚とて、同じ。 本当に実力だけで頭角を現す方もいらっしゃれば、コネとか引きの場合もあると思うのです。
    これは例として、甲乙つけがたい2人が当落線上に並んだとき
    、バックグラウンドやら、人情、資金力。 いろんな要素を比べてどちらかを選ばなければならない。
    選挙なら1票の差、でもありえますが。
    その辺から、 そもそもコネ、カネの考え方も発生してきているのかも。。。とこれはあくまで私の分析にほかなりませんが。
    いずれにせよ、古くから関係者に多数知り合い、友人がおりますが、個人負担、お金がかかるところであることは、間違いないですネ!

  5. 通りすがりの元オタ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    お披露目でエリザベートというのは、前回花組エリザの時も同じです。(春野さん)
    そして、大鳥れいさんのサヨナラ公演でもありました。
    ついでにいうと主演がVISAガールなのも同じですね。
    お披露目に大作をもってくるのは劇団がよく使う手法です。
    前トップファンがごっそりいなくなって観客動員が落ちますのでね。

  6. もも より:

    今回のシシィがカネコネではないのかもしれませんが、蘭乃があの程度のレベルでトップ娘役になれたのはカネコネなのではと思ってしまいます。それとも宝塚トップ娘役のレベルが落ちたのでしょうか?
    東宝エリザを観て呆然としてしまいました。私が宝塚を最後に観たのは10年以上前ですが、あさのかよでしたか?歌は下手でしたがあそこまでではなかったと思います。
    東宝での蘭乃のシシィは声は裏返るし、音ははずすし、聞けたものではありませんでした。7月中旬で疲れていたのでしょうか?

  7. もも より:

    カネコネか東宝所属に甘いからだとしても、実力が伴わない舞台に立ち続ける蘭乃さんはすごいと思います。惨めにならないのでしょうか?