星組公演『The Lost Glory ―美しき幻影― 』感想

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若干の今更感がありますが、観てきたので一応感想を。

 

前回演出の植田景子氏が担当した花組公演『愛と革命の詩』が、個人的にちょっとあんまりな感じだったのでちょっと警戒しつつ観劇に臨みました。

が…

期待せずに観劇したせいもあるのかもしれませんけど、意外と面白かった

 

まず、話として結構まとまっていたと思います。テンポも良く、それなりにわかりやすい。今回退団する汐月しゅうが、出演するにあたり証券のことやら色々勉強したと言っていたので、ひょっとしたら経済用語尽くしでワケワカメなのかと予想したりもしたんですが、何のことはなかったです。ようは会社がらみのメロドラマで、理解しやすいと思いました。

もちろん好みはあるでしょうし、また年齢の低い客層のウケはどうなのかというのはありますが。夏休み期間中の上演だったということもあって子連れの客もそれなりに居たと思うので…(;^_^)

 

ラストもハッピーエンドではないですが大人のほろ苦系って感じで後味は悪くないと思います。

 

全体的な雰囲気オシャレで素敵でした。ガラスの摩天楼をイメージしたセットが格好良い。こういった雰囲気作りに関しては植田先生ホント上手いと思います。宝塚作品に不可欠な華やかさを良く理解して作品を作っているような気がしますね。

 

また、役の比重キャラクター作り絶妙だと感じました。宝塚のトップ・オブ・トップ同士のW主演ということでどうなるのかと注目していましたが、上手く料理していたんじゃないでしょうか。

もちろん基本の主役は轟さんにどうしてもなっちゃうんですけど、柚希の役も非常に美味しいですよね。限りなく主役に近い二番手って感じで。

それにああいう悪役って柚希は大変似合うんですよ。野心をメラメラ燃やす冷酷な男を演じさせたら、現在右に出る者は居ないんじゃないでしょうか。トップになってしまうとあんまり黒い役来ませんので、今まで彼女の持ち味的に勿体無い部分もあったように思います。

そういや『ハプスブルクの宝剣』も柚希にキャラが合ってて結構面白かった記憶がありますけど、あれも植田先生でしたね。

 

と、まあ私としては全体的に満足のいくお芝居でした。

お話絡みで唯一気になったのは、イヴァーノの死のシーンくらいですかね。

柚希演じるイヴァーノは最後自らが嵌めたロナルド(紅ゆずる)に撃たれて死にますが、あの場面の不思議空間っぷりはなんとかならなかったんでしょうか。

少なくとも私の観た回では、数発撃たれたはずイヴァーノは脇腹をかすった程度の傷しか負ってないような芝居だったんですよ。なんか手当てすれば助かりそうな感じ。それなのに周りは「コイツはもう死ぬ」みたいな目で見ている。で、特に何かアクションを起こすわけでもなくボーっと立ってまったりと事情説明。そのまま普通に会話した後、イヴァーノは死ぬ。

うーん…いや医者呼べよ、みたいな。

ま、細かいことかもしれませんけど。

 

 

お話の感想はこれくらいにして、以下、キャストについて。

轟悠

もう完全にですね。開演の挨拶からして「!?」ってなります。芝居等の技術面も、なんか出来上がっちゃってますよね。流石に見ごたえがあるとは思います。ラスト背を向けて去っていくシーンなんか、年季の入った男役のダンディズムすごいです。

ただ、大劇での主演はどうなのかということ、そしてこのタイミングでの星組降臨はやはり賛否あるでしょう。柚希はあと一作しか残されていないんですから。

あと、やっぱり夢咲と並ぶとちっちゃいですね…

 

柚希礼音

こちらも「男」です。実力的には破綻がないので、彼女に関してもほとんど言うことないですよね。とにかく覇気が凄いんで、見ていて圧倒されます。

ま、「さしすせそ」はもうちょいなんとかならんのかとは思いますが…今更ですけど。

それと今回男役の衣装を海外有名ブランドで統一したとか聞いたんですけど、ちょいと柚希のスーツブッカブカ過ぎやしませんでしょうか。

 

夢咲ねね

前回のソロが酷すぎたというのもあるのかもしれませんが、芝居部分に関しては歌そこまで気になりませんでした(ちょくちょくヘタな部分はありましたけど)。

しかしながら演技かなり微妙じゃないですかね…やたらネットリとした棒演技というか。とか流してるんで一見熱演っぽく見えはするんですけどね。

特にロナルド乱入シーンの叫びどこの新人かと思いました。舞台上にいませんが、あれ夢咲ですよね?

ただ、見た目の派手さは一流なんで星組のヒロインとしてはあれで正解なのかもしれません

 

紅ゆずる

相変わらずヘチャ~っとした演技・歌でしたが、今回はヘタレ役なんであんまり気になりませんでした。

でも轟や柚希と同じ場面で芝居をするとやっぱりレベルの違いがでるかな、という感じ。

確かにはあると思うんですけど、見た目だけで勝負となると真風なんかもかなり派手なわけで、それが今回の役の比重にも現れてるような感じもします。スターとして真風とほぼ差が無くダブル扱いにされても文句言えないレベルというか。

正直トップとしてはかなり弱いと思いますね。

 

真風とかは良くも悪くもあんまり印象に残らなかったので割愛(相変わらず眠そうな顔しているなぁということくらい)。

あ、でも礼真琴は非常に良かったですね。本筋には絡まないキャラですが、存在感抜群。やはり上手いのは正義ですよ。あとちょっと痩せたかな?

それとヒロイン候補についてですけど、妃海風綺咲 愛里、この扱いの差で、次期が妃海っていうのはありえるんですかね?

お芝居では完全に綺咲>妃海だったように感じましたが…

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