月組公演『PUCK』感想~その1

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名作の再演としては、そこそこ完成度の高い舞台だと思います。

登場するキャラクターが今の月組のスターにそれなりに合っていること、そして主要メンツがそれぞれ実力的に破綻していないこと、これらの要素は非常に大きいのではないでしょうか。

初演よりも歌のレベルは少々下がってしまったと言わざるを得ないと思いますが、まあ、それでも許容範囲ズッコケるようなヘタクソも居ないのでそこそこ安心して観れるミュージカルと言っても良いでしょうね。

 

劇中における大部分の楽曲が変更あるいはアレンジを加えられているので、初演そのまんまの再現を期待すると少し違和感を覚えてしまうかもしれませんが、印象としては全体的に今風の音楽へ変更っていう感じで、決して改悪ではないでしょう。特にウッドペッカーズの持ち歌なんか、客がノリやすくて良いんじゃないでしょうか。肝心のメンバーがロクに歌えてない感じはしますけど

 

ただ、時代設定現代(2014年)に変更になっており、その部分に関しては曖昧にしたほうが良かったのではと思いました。

あの世界観というか雰囲気というか、せっかくノスタルジーに浸れるストーリーなのに勿体無いような気がするんですよね。いつかのおとぎ話が2014年現在のお話と化して、妙に現実味を帯びてしまったというか。あれが現代設定だと話にちょっと無理もあると思いますし。

「フロッピー」も「DVD」へと変更になり ましたが、そこは「ディスク」とか言ってごまかした方が良かったんじゃないかと。

 

まあ、そうは言っても本作『PUCK』、全体としてめちゃめちゃ面白い、文句なしの感動の名作…というほどではないにしても、初演に対する思い入れ抜きでもそれなりに面白く、感動できるストーリーだと思います。

スケジュール上仕方なかったんでしょうけど、星のロストグローリーみたいな大人のメロドラマじゃなく、本当はこっちを夏休み期間中にやるべきでしたね。内容的に子供と一緒に観るにはうってつけのミュージカルなので。

老若男女問わず、何となくぼーっと見ててもわかるストーリー、やっぱりこういうのは大事だと思います。

無意味に難解な脚本書いてる演出家はマジで反省してほしいです

 

それでは以下、キャストについて。

妖精パック役、龍真咲

そこそこ歌えるし、キャラ的にもまあ合ってると言える。5組見渡しても、今パックやるならまさお(あと明日海も可)くらいしかいないだろうとは思う。

…しかし、歌の妖精”っていうのは少し無理がないか?失ってしまう一番大事なものが「」っていう物語の流れになんだか説得力がないむしろいつもの変なクセが消えて良いんじゃないかとさえ思う

パックが生まれるシーンとか、歌の出だしの声色が中々綺麗で、「まさお歌えるじゃん!」と思わず感心するんだけど、それ以降の部分ではやはりところどころ不安定な部分があってなんか惜しい感じなんだよね…どうにも中途半端というか。

…歌の妖精ならぬ、一応歌える妖精ってやつですな…(なんだそれ)

 

まあ、歌はともかくとして、個人的に一番気になったのは序盤~中盤のパックの芝居

の作り方とか、子供っぽいとかじゃなくてなんか女々しい…?

…いや、ていうかあの少年パック確実に頭のネジが外れてないか?

なんか怖いよ。やたらキャッキャはしゃいでいるが、子供のようで決してそうではなく、なんかちょっと踏み越えているような…

無邪気かわいらしいキャラ作りに走っているんだろうけど、何しでかすかわからない感じでヤバそう(←ルキーニかよ)

初日付近こんな演技だったっけ?もっとマシだったような気がする。

やっぱ慣れてきたのか、クセが悪い方向に行っているような気がするんですけど。

ミーマイビルの時なんかも思ったけど、まさおって底抜けの明るさ天真爛漫さを持った人物を、クレイジーキャラクターでしか表現できないのか?

それに、パックがなんか物語が進むにつれてキャラ変わりすぎじゃない?

時間が経って成長したってことなんだろうけど、ラストとかもう全くの別人でしょあれ。もはや名前と顔しか共通点ない感じで不自然な気が。(まあ、この点に関しては初演も若干そんな印象を受けるけれど。)

あと、ボビーのバンド仲間絡みのアドリブが毎回

なんか内輪ネタっぽいというか、意味不明なのが多いと思う(観劇した回のほとんどがそんな感じだった)。毎公演違うの考えるので大変だとは思いますが…かなり美味しいシーンだと思うので、もう少し工夫して笑わせてほしい。

ゴリラやら何やら動物園ネタやたら攻めてくるけど、なんなのよあれは?(;^_^)運動会の出し物絡みかと思ったらそんなんでもなかったし。

せめてもう少しわかりやすいネタでお願いしたい

個人的にまさおパック初日付近はまだ初演へのリスペクトが感じられてまあまあ良かったのに、今は悪い意味でまさお流に染まっているような印象を受けました。

 あれ、なんか文句だらけになってしまったぞ…(;^_^)

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コメント

  1. 匿名 より:

    いきなり失礼します。
    いい悪いを書かれるのはご自由ですが、ミーマイのビルあたりのくだり、人目につく場所で発言すべきでない表現や単語があると感じます。

    表現の自由の枠を超えた発言は削除すべではないでしょうか。
    同じ宝塚ファンとして、たまたま目にしてしまい酷く気分を害した人間がいることだけでもお見知りおきください。

    • ヅカ三昧。 より:

      ご指摘ありがとうございます。
      私の感覚的にはダイレクトではない表現を使ったつもりでしたが、実はそのものズバリだったようですね(;^ω^)
      一応「クレイジー」という言葉に差し替えましたが、いかがでしょうか。
      あるいは匂わすような表現が全部ダメ、とおっしゃるのであればまた考慮しますが…

    • ヅカ三昧。 より:

      …と、思いましたがやはり萎縮しすぎては何も書けないだろうということで、記述内容を若干戻しました。
      「表現の自由の枠を超え」ていると一口におっしゃいますが、このような文章を発信する自由はない、ということでしょうか。
      その点を含め納得のいくご説明をいただければ、記事内容を訂正あるいは削除させていただこうと思います。

  2. しょこ より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。

    以前の表現にも何ら問題はないでしょう。
    どのような言葉を用いようと、読者の感じ方は百人百様です。
    私などはむしろ的確な表現に胸のすく思いでした。

    少なくとも、表現の自由云々…は的外れな批判に聞こえます。
    傷つかれたファンの方のお気持ちは尊重されるべきものでしょう。
    しかし、あなたには見ない自由だってあるのですから。

  3. yoga より:

    今日これからムラ遠征です。楽しみです。まさお君は歌うまの範疇だと思います。が、歌いだしに「う~」とか「あ~」とか「お~」とか、母音を置きがちなのが、勘弁してくれ・・・です。曲によってはそれがない時もあり、いいなあ!と思います。宝塚ファン的には評判の良くなかったルパンですが、私はあの時のまさお君にちょっと惚れました。あれだけ暗い舞台で、あれだけ輝いていたのは、まさお君の持ち味だし、歌もよかった! 北翔さんにはかなわなかったけれど、2人がいたことで、素晴らしい舞台だったと私は思っています。盆が回る場面にちゃぴと3人でいて歌う場面は絶品だと思います。私の周りでもあまり評判がよくなかったので、こっそりリピートしたのも思い出です。

  4. 最初にコメントした者です より:

    所謂、差別用語とされているものです。放送禁止用語でもあります。
    なぜ、(特に誰もが目にできる場で)差別用語を使ってはいけないのか。そんな常識や倫理観は筆者様も持っていらっしゃると思いますのでに私が偉そうに説教するのも失礼な事と思います。
    私も専門家ではありませんし。

    ネット社会は完全にモラルが崩壊していますから、他の人もこの程度の事書いてると思われるかもしれませんね。
    先日、色々と疲れていた知人とPUCKを観劇したところ張り詰めていたものから少し開放されたようで。ジェンヌさん達の素晴らしさに感動した所にこのブログを見つけました。
    友人が目にしていなければいいなと思います。
    このような辛辣な言葉を使う批評を好む方も他のコメントを見る限りいらっしゃるようなのですが、やはり誰もが目にする場では不適切だと思うのです。
    押し付けがましい提案ですが筆者様と同じ感性をもたれた特定の人のみしか閲覧出来ないよう鍵をかけるなどすると、私のような面倒くさい人間(笑)に目を付けられずにおもいきり話せるのではと思います。

    • ヅカ三昧。 より:

      誰もが目に出来る場所で「差別用語」を使ったのですから、恐らく私はコメント者様のいう「常識」ないし「倫理観」の欠如した人間なのかもしれません。

      今回クレームを受けてなお記事中に当該用語を残したのは、まず私自身に差別意図がなく、「気が違う」という言葉そのものにそこまでの差別的意味合いを感じられないと思ったからです。(これの省略形は罵倒的意味合いが強いと感じられ、私も使うのをためらわれます)
      また、本来の差別とほぼ無関係の部分で行われる「言葉狩り」に違和感を覚えていたというのもあります。

      ただ、こういった言葉に非常に抵抗感を感じる方も確かにいらっしゃる、ということを今回の一件で痛感しました。スター批評と内容的にあまり関係ない部分で非難されるのは、私としても望むところではありません。
      よって、問題となっている言葉は削除させて頂きます。
      「気が狂う」「気が違う」といった言葉を徹底的に封じることで、差別といった社会問題の解消に多少なりとも貢献できるのであれば、それはそれで大変おめでたいことです。

      せっかくのご提案についてですが、違う感性の方との交流は全然ウェルカムですので、特にトラブルが無い限りこのままブログを継続させていただこうと思います。

    • 表現の自由は可及的に守るべき より:

      表現の自由についてはむやみに規制すると萎縮効果という重大な問題が生じます。表現の自由は憲法上保障されている人権の中でも民主政を維持するうえで最も上位に保障されている人権ですし可及的に保障されるべきです。この程度の表現はユーモアをまじえて親しみを込めた表現しているだけだと個人的には思います。宝塚を愛する故の発言です。この程度の発言がお嫌なら、エロ本と同じで見たくない人は近寄らなければいいだけの話です(ヅカ三昧。さん、気を悪くしたらすいません。)。放送禁止用語云々は公共性の違いもありますのでネット上の表現にはあてはまらないと考えます。 

  5. しょこ より:

    先程コメントさせて頂いたものです。

    放送禁止用語というものは、法律で規定されたものではなく、放送局側が独自に決めたルール―いわば自主規制です。
    つまりどのような言葉を用いるかは、発信する側の判断に委ねられているわけです。
    それに一口に差別用語とおっしゃいますが、言葉というものは言葉自体の元来の意味以上に、どのような文脈で用いられるかが重要です。
    言ってしまえば、クレイジーという柔らかい言葉にこそ痛みを感じる人もいるわけです。

    次に、誰もが目に触れる場所に…とのことですが、それこそまさに言論封殺であり、表現の自由を侵害する考えに他ならないでしょう。
    こちらのブログが匿名様のパソコンのホーム画面に設定されていて、ネットを立ち上げる度に目にせざるを得ない…とかなら話は別ですが^^;
    少なくともあなたはご自身の責任において、こちらのブログに辿り着き、この記事をご覧になってらっしゃるわけです。
    私自身はもちろん、他の読者の皆さん、ひいてはあなたがご心配されているご友人も同様です。

    そもそもの問題ですが、匿名様はひとつの単語をあげつらって、肝心の要旨を捉えてらっしゃらない。
    役者であれば当然、いわゆる“クレイジー”な役を演じることもあります。
    私も龍さんは宝塚のトップスターに相応しい素晴らしい役者だと思います。
    しかし、彼女は演じる場面において、役柄に合った的確な表現ができていないように見受けられます。(これ自体は個人の感想であり、文句を言われる筋合いのものではありません。)
    筆者様もそのことがおっしゃいたかったのではないでしょうか?少なくとも龍さん個人の人格を毀損する内容でないことは、ごく普通の読解力を以って読めば理解できます。

    最後に筆者様へ、このような長文をご容赦ください。
    厳しい中にも愛情に溢れた記事をいつもありがとうございます。
    これからも熱い思いを胸に、自由で忌憚のない意見を綴ってください!

  6. 猫耳スナフキン より:

    差別用語さえ使わなければ、他人を誹謗中傷しても構わないのか?
    差別用語が出てくると言うだけで、中身の意味も問われず、非難されてしまうのか?
    今回、「龍真咲が……」という内容であったなら、非難されても仕方がなかったかもしれません。
    しかし、実際には「龍真咲の演技が……」というものでしたから、非難の対象にはならないでしょう。
    もし、龍真咲が「それを意図して演じていた」としたら、逆に、演技力の高さを褒める言葉になるわけですよね。
    表面に現れた「単語」ではなく、文章全体の意味をきちんと把握すべきかと思います。

  7. 匿名 より:

    PUCKのお話とはだいぶずれてしまいますが、ちょっと気になったのでこれだけは言わせてください。

    差別用語は特定の人向けではないから、ニュアンスをかえたからOKというものではありません。
    言葉自体で傷つく人がいからNGなのです。
    太ってる事を気にしている人が、他人がデブと虐められている姿をみて自分が言われた訳でもないのに心がチクリとする。それのもっと心の闇が深いものだと言えば解りやすいでしょうか。言葉によって軽い重いはありますが誰かを傷つける言葉です。
    そしてネットは紛れもなく公共の場です。

    まぁ、どんな単語でも傷つく人はいますし気にしてたら何も書けないですよね。
    ただコメントされた方の中にも誤解があるようなので、そういう類のものであるとだけ言わせてください。

    • ヅカ三昧。 より:

      ご指摘ありがとうございました。大変勉強になりました。
      これからは、それほどまでに人を傷つけるという恐るべき「差別用語」のリストを注視し、コメント者様の言う所の「表現の自由」の枠内で文章を発信していきたいと思います。

      いつかエリザベート冒頭の「精神錯乱」というワードが差別用語とされる日が来ないことを祈りつつ。

  8. 見苦しい より:

    これぐらいでいちいち文句言うならネットなんか見るなよ。

    「私が不快に感じるような言葉は削除しろ。ニュアンスを変えて表現するのも許さない」ってただの横暴だろ。

    自分の意見を一般化しようとして、表現の自由なんて大仰なもの持ち出して来たんだろうけど、完全に自家撞着を起こしてる。見るに耐えない。

  9. よこやりすみません より:

    コメントと言えばこの話で、ちょっと寂しいです。

    私はこのブログをいつも楽しく読ませていただいております。
    ○○贔屓、と言うのではない冷静で客観的な批評が好みです。
    (このところいささか厳しいご意見が続いているようですね)

    上位ブログとなられ、非常に多くの目に留まるようになったのですね。
    PUCKについてのご意見は、まさおファンには辛いものがあったのでしょう。
    スターに感じる魅力は、人それぞれ。
    私は贔屓ではなく、まさお節も苦手です。
    ですが今回のPUCKではゆりのも含め封印されており、
    個人的には好感の持てるものでした。

    話が逸れましたが、このブログはブログ主さまのものですので
    これからも自由に書いて頂きたいです。
    匿名様、以前の月組正月3本立に関する記事をお読み頂けたら
    イメージも変わるのではないでしょうか。

    横槍失礼致しました。
    早く本来のコメント欄に戻りますように。。。

  10. すみません、通りすがりです より:

    只の通りすがりですが、この記事は的確な批評だと感じた者として一票入れされていただきます。宝塚は徹底した差別(=スター)主義スタイルですが、そこを差別だと批判しても始まりません。それも一つの価値観と受け入れています。

    『誹謗中傷』と『差別』とは似て非なるもので、混同せずに語るべきです。各々の信条と価値観に従って、良い物はよい悪い物は悪いと書いて発信してよいのです。

    ご自身の納得する価値観しかこの世に存在しないはずという『嘘』の中だけで生きたいのなら、あちこちブログを検索&徘徊しないほうがよいでしょう。知りたくなかった辛い『現実』を知る羽目になりますので…宝塚に限らずですが。

    この作品に関してはブログ主さんと同上の感想を持っていましたので、私はなるほどと思いました。「そう感じた」ことはお互いの心の中でそれぞれ真実なのです。

    ブログは共鳴する価値観同志を前向きに探すためのツールであって、異なる価値観を探して差別者認定しイライラするためのツールではありません。
    ご自身と一致しない価値観などゴロゴロあるのですから、それらを潰すのではなく多様性を踏まえたうえで、ご自身の人生の糧になるように検索ツールを賢く使うべきです。

    まとめられず長文で失礼しました。