月組新人公演『PUCK』感想~その1

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ショーの感想がまだですけど、お芝居の流れで昨日の新公の方を少々。

 

なんか毎回言っているようですが、今回もレベルの高い

というか、ここまで高レベルな新公は珍しいのではないかと感じる程のものでした。

本公演レベル、あるいは本公演を超える役者続出必見ですよこれは。

 

まず、新公初主演パック役の朝美 絢

今回本役を超えたスターの一人であり、この新人公演のレベルを大きく引き上げた存在です。

 

ビジュアルは想像通りぴったりパックそのものだと思います。

しかし、私が「本役を超えた」と感じた理由は、単にビジュアルだけのお話ではない

彼女のお芝居に対する基本的な姿勢です。

今回の公演では、朝美絢が「パック」というキャラクターを、本当に大切にしながら演じているということが強く伝わってきました。

まず、パックらしい純粋無垢な少年の演技が最低限ちゃんとできていて、この時点で本役より上

そして何より、彼女のパックは、ストーンステージで生まれた時からエバーグリーン直前の演説シーン、そして人間に生まれ変わるラストの場面に至るまで一貫してキャラにブレがありませんでした

銀橋でソロを歌っている時も、それは崩れません

これが非常に重要…ていうか当たり前のこと。この物語における「幼い頃に出会った妖精が、約束通りずっとそばで守ってくれていた」という最大の感動ポイントに関わってくるわけですから。

お前本当にさっきのパックか?じゃいけないわけですよ。パックはずっと変わらずパックでなくては。いや、あったりまえなんですが。

欲を言うと、お芝居はまだ荒削りな部分もあると感じますし、歌もまだまだと思います(歌の妖精なわけだからね)。

 

しかし「そのキャラを演じる」という当たり前を守った事で、『PUCK』という物語を明確に示した意義は非常に大きいのではないでしょうか。

 

…ホント、本役はいったい何をやってるんだって話ですよ。下級生ほぼ一回勝負の公演でここまでの物を見せてくれているのに。

私が最近観た限りでは、本公演の「パック」はもう「パック」じゃないとさえ思える。まさおがパックの格好して、自己流に台詞を読んでるだけなんじゃないですかね。こういった新人公演を観ると余計にそう感じます。 

はっきり言って独りよがりな演技になってしまっていると思いますよ。今に始まったことではありませんけど

あれで十分感動できるという人もいることは分かりますし、そういった人の気持ちは否定するつもりはありせんが、私は最近のまさおパッククレイジーさ、あるいはあざとさばかりが目に付き、もう純粋に物語に入れません

序盤と終盤のキャラの違いについても、序盤であんな「ハぁ~ミャ~☆」なんて猫みたいな芝居やっときながら終盤キリッは無理ありすぎですよ。もちろん初演を意識したんでしょうが(映像で見た限り、序盤は少年、終盤はほぼ男役って感じ)、それならもっと「時間経過と共に成長した」と思わせるだけの自然な流れを作らなくては。

本来まさおビジュアル的にもパックになりきれる容姿を持っており(朝美より持ち前の明るさがある点でむしろとも言える)、声も朝美の若干ハスキーなボイスに比べれば遥かに艶があると思います。そして歌唱力だって悪くは無い

それなのになぜあえてああいったキャラ作りを選択するのか、ちょっと理解に苦しみますね

 

…ちょっと朝美から話題が逸れてしまいましたが、まあ、本役さんのあり方を考えさせるほど朝美絢GJだったっていうことですよ。

彼女の『PUCK』を観れただけでも、大劇まで足を運んだ甲斐があったと思います。

以前、彼女について「身長が低すぎてトップ云々じゃない」と書きました。

確かに路線の男役としてはハンデがあるでしょうし、一期上の珠城りょうの存在を考慮しても、朝美のトップ可能性は現実問題低いと言わざるを得ません。

しかし、彼女の役者としての心意気にはなかなかに胸を打たれるものがあり、これからは弱点をカバーできるだけの技術を身につけつつ、を目指しながら活躍していって欲しいと、今回の公演を観て私は思ったのでした。

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コメント

  1. 匿名 より:

    結局は全体を通して、龍真咲のことをもう一度たたきたかったんだなあと思いました。龍さんのことぬきの感想というか、返す返す龍さんが気になるというフィルターなしの新公の感想がききたかったなと思います。
    月組以外の記事は、とても落ち着いて書かれているので、ちょっと残念でした。

    • ヅカ三昧。 より:

      今回の朝美の芝居は、それ単体でも賞賛されるべきものだと思いますが、本役の龍との対比でよりその真摯さが浮き彫りになるのだ私は感じております。
      そのため、龍の話題(マイナス点)抜きに記事を構成すると、私の洞察力・表現力では記事の内容がやや薄くなってしまうと思うのです。

  2. 猫耳スナフキン より:

    花乃まりあのエトワールを聴いて、「良かったよ」という人もいるので、感じ方は人それぞれなんでしょうけどね。
    私は、新人公演を観ていないので、それとの比較はできませんが、初演の涼風PUCKを観ているので、それとの比較でいうと、今回の龍PUCKは、新人公演レベルです。
    初演が伝説化しているので、意識過剰がマイナスに働いた結果なのか、単に劣っているのかはわかりませんが、どこをどう探しても誉め言葉は出てきません。龍真咲だけではありませんがね。
    PUCKは、涼風&麻乃ペアのための作品ですから、誰がどう演じても、初演を超えられませんよ。再演すべきではないと、これまでも、今も、ずっと思っています。

  3. さすらい より:

    新人公演を語る上で本役との比較は当たり前だと思いますけど…

    見たいものしか見たくないのなら他所へお行きなさい。
    龍さんのファンブログにでも行けば、あなたの望むものがご覧いただけますよ。