雪組公演『伯爵令嬢』感想~その1

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ちょうど月組ショーの記事のコメント欄で『伯爵令嬢』の話題が出たりもしているところで、もう公演終わっちゃいましたけど内容を憶えてるうちにひとつ感想を。

雪組トップコンビのプレお披露目公演『伯爵令嬢-ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない-』、そんなに期待してはいなかったものの、結構面白かったです。

演出はもちろん、セットや衣装がかなり凝っていて、少女漫画の世界を巧みに表現できていたと思います。
一幕冒頭、コリンヌと孤児院の少女たちの場面から、パリの夜会の場面への転換はなかなかに幻想的でしたし、パリの街中も結構オシャレな感じで素敵でした。階段や橋のセットで上手に雰囲気を作ってましたね。
海や川のシーン(コリンヌが落ちる)も二回ほど出てくるのですが、波の表現なんかも秀逸だと思いました。

しかしこのお話、明るくメルヘンチックな雰囲気と裏腹に、サスペンスかっていうくらい結構人が死にますね
4人くらい死んでたかな?たしかアンナが2人殺してる(未遂含めると3人)。
けっこうダークだな…(;^_^)

あと、作品のテーマ「足元に気をつけろ」なんじゃないかってほど、登場人物が転落しまくり。とにかく落ちる落ちる
まあ、その辺はツッコミどころって感じでむしろ面白かったですけど。

ストーリーは、二幕目の半ば、新聞少年とモルヒネのくだりが少々わかりづらく感じたことくらいで、他の部分(特に一幕)は至ってわかりやすい内容でした。

それぞれのキャラクターも魅力的だったと思います。

アランとコリンヌのカップルについては見ていて恥ずかしくなるようなシーンも多々ありましたが(「二人だけの結婚式」等々)、こういったのが自然にできちゃうのも宝塚ならではですね。 

…とまぁ、なかなか満足できる作品であったと思うのですが、やはり新生雪組、お芝居はともかく歌は全然です。
いや、メンツからしてわかりきっていることなんですけどね…
主題歌とか結構良い曲なのに、歌手がアレなためズコーッとなる率がかなり高かったですし。
二幕の冒頭とか(早霧夢乃彩凪三重唱)、三人寄って歌ってもちっともマシにならないというのはどういうことかと思いましたよ( ;^ω^)
 
それでも新聞社の場面での”剣をペンに持ち替えて“の ナンバーは結構迫力ありましたが。まぁこの辺はコーラスの力でしょうか。

以下キャストについて。

アラン役、早霧 せいな
ビジュアル二次元人です。大変美しいと思います。
線は細いものの、真ん中力的なものは持っていると感じました。もっとも、大劇場で主役として立つにあたってどうか、という点はまだよくわからないですが。

小柄で華奢にもかかわらず、リフトも立派にこなしていましたね。

弱点はやはり歌と声でしょう。カチャなんかもそうなんですけど、こっちはこっちで結構苦しそう
特に今回は歌い出しの不自然さが目立ったような気がします。登場人物が唐突に主題歌を歌うシーンが多いんですが、ちぎさんの場合ほぼ確実に「ジュ゛テ゛ーム゛…」とかキメてくるのでその度にこちらも絞めつけられる思いがしました…( ;^ω^)
この部分については同じ歌ヘタでも夢乃の方が遥かにサラリと入ってくるので、この曲に限らず何とかできないものかと思います。

時たま結構爽やかな声を出したりもするので、素人目線ですが多分コントロール次第なんじゃないかと思うんですけどね…。

以前よりはだいぶマシにはなっているような気はしますけど、ちぎさんの歌がかなりキツイのは事実だと思いますし、なんかこのままだと3作くらいで終了してだいもんに引き継ぎがなされても全然おかしくないんじゃないでしょうか。(4作はやるかもしれませんが、5作いくかどうかは結構怪しいと思う)

こういった明るいノリの漫画作品であれば、ビジュアルや全体の雰囲気的なものでなんとか誤魔化しがきくような気がしますけど、そういうのばっかりやるってわけにもいかないでしょうからねぇ…

キャラは好きなので、頑張ってもらいたいです。

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コメント

  1. kao より:

    はじめまして!
    伯爵令嬢はこないだのスカステニュースで観ました…
    歌…ひっどいですよね…すっごくお衣装とかちぎさんとかキレイなだけに残念です!
    いつも辛口だけど愛のあるブログ楽しいです。これからも読みに来ます。

  2. はづき より:

    原作が30年くらい前に連載していた少女漫画、かつその当時でもどちらかというとくさいセリフが多い作品だったので、今だと「うぉ!くさっ!」というセリフ満載かなと(笑)
    絵の雰囲気があってるので意外と違和感はないんですが。
    当時母が好きで、原作はリアルタイムで読んでました。
    宝塚の雰囲気にあってると思うものの、さすがに今頃舞台化?とは思いました。
    で、原作を知ってる者としては(スカステちら見しただけですが)やはりなるべく原作通りにして欲しいなと思いました。
    いつモリスがアンナの恋人になったんだよーとか(アンナはアランが好きで虎視眈々と狙っているのがこの作品の面白いところの一つなのに…)、フランソワは最後にアランに助けられたので復讐をやめることにし、結局アラン自身はフランソワに狙われていたことは知らないまま終わるのですが、なんかフェンシングで戦ってるしで、うーんという感じでした。
    (原作でフェンシングの場面自体ワンシーンもない)
    ちなみに原作でアンナは3人(伯爵、夫人、モリス)殺してます。
    徹底した完全なる自己中の悪役キャラも当時の漫画ならではという気がします。

    • ヅカ三昧。 より:

      なるほど、原作はそういう感じなんですね。私は全く予習せず観劇したのでまぁ、違和感もなく普通に楽しめました。

      ご指摘の原作との相違点は、どうなんでしょう?一応ある程度沿っていたような記憶がありますけど…でも原作読むとちょっと違うのかな。

      アンナはアランちょこっと狙っている感じでモリスは利用してるだけっていう雰囲気、フランソワも最後助けられて復讐止めますみたいなエンドだったような(フェンシングで戦った後の話。当然アランは狙われていたことを知るわけですが)。
      問題のフェンシングは… まー、この辺はね?( ;^ω^)やっぱり「戦うカッコイイ主人公」みせなきゃみたいな…?

      アンナは本当に「悪の中の悪」っていうキャラでした。最後もなんやかんやで死にませんでしたけど、殺しとかなきゃ絶対後々コリンヌ達ヤバイだろと心から思いましたね。