東京新人公演『PUCK』感想~その1

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ちょっと遅くなりましたが東京新公の感想を。

同じ新公をムラ・東京と続けて観劇することはあまりないのですが(どちらかというと東京のみ)、やっぱり二回目はだいぶ印象変わってきますね。

 

 

主演のパック役・朝美絢

キャラクターを大切にする姿勢は変わらず。最初から最後までパックでした。

 

彼女がこういった最低ラインを維持してくれたことによって、大劇場では「妖精が、交わした約束をずっと守ってくれていた」という感動ポイントを明確にしてくれましたが、東京ではこのストーリーについて以下のような新たな発見を得る事ができたように思います。

 

掟を破り、試練を与えられた妖精パックがハーミアのために声を出すという事は、すなわち並々ならぬペナルティを受けなければならないという結末に繋がります。

パックが元々人間に対し大きな興味を抱いているため、「人間になる」ということ自体がそこまで強い罰として認識されにくいようにも感じられますが、実はそうじゃないわけなんですよね。もう故郷には絶対に帰れないし、記憶も消されてしまう。地味に結構なお仕置きですよ。妖精としては死に等しいわけですし。

物語終盤における朝美の演技や佇まいからは、そういった「罰」に向き合う覚悟が感じられましたし、エバーグリーンを歌う姿もどことなく憂い帯びていて、ハーミアを救うためにパックが負う物の重大さを認識させられました。

 

これは中々意義深く感じられ、たった2回でしたが、彼女の「パック」が観れて良かったと思いましたね。

 

 

ただ、厳しい事を言うと歌唱は本役には及んでいないと思います。あくまでストレートに歌ってくれているのは良いのですが、いささか乱暴に聞こえるときもありました。

そういった意味で、厳密には「歌の妖精パック」ではなかった。この点は少し残念です。

 

本人の最後の挨拶からも窺えたように、身長が余り高くないということは男役にとっては大きなハンデであることに違いはありません。そしてそれをカバーできるのは実力であって、とりわけ客にわかりやすく訴える事ができるのは何より歌唱力でしょう。元々決してヘタではありませんが、より研鑽が必要と感じました。

お芝居もまだ上手くなりますよね。

今後はより実力を磨いて、本公演において大劇場の空間を掌握できるようなスターになってほしいと思います。

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