花組公演『Ernest in Love』感想~その1

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宝塚での初演2005年ですから、もう10年前になるんですね。早いなぁ…

当時のバージョンも観たのですが、個人的にこのストーリーは今ひとつ盛り上がりに欠けると思いますし(洒落た雰囲気は好きですけど名作かと言われると微妙)メロディーもあまりピンとこなかったので、映像等も見返しておらずもはや冒頭の鳥かごに収まるオーケストラくらいしか記憶に残ってませんでした(;^_^)

 

 

さて、今回の明日海りお率いる花組版ですが、特に破綻もなく見せてくれたように思います。

やはりトップがそれなりに歌えて芝居できるのは強いですね。その他のキャストにも目立ってヘタなのはいませんでしたし、全体として結構まとまった物を提供してくれていたように感じられました。

 

ただ、この作品、決して面白くないわけではありませんが、上に述べたようにストーリーが割と単調な上、登場人物としてカウントできるキャラもわずかなので、主要キャストの個々の表現力存在感に作品全体の出来栄えがかなり左右されるものであるように思われます。

そういった意味で、今回の公演は破綻こそなかったものの、少々パワー不足なように私には感じられました。

言ってみればTHE・70点って感じでしょうかね…なんだそれ(;^_^)

 

特に一幕目は、冒頭出てくる執事のレイン(高翔みず希)を除くと、主人公アーネスト(明日海)とヒロインのグウェンドレン(花乃)、アルジャノン(芹香)とブラックネル(悠真 倫)の実質たった4人でのお芝居で、あとの組子はほぼ動く背景。しかも一幕はストーリー的にも特に何か盛り上がるポイントはないですよね。せいぜいハンドバック云々のシーンくらいか…?

そうなると、どうしてもこのわずか数名のキャストのパフォーマンスにより注目せざるを得なくなるように思います。

 

その点アーネスト役の明日海は良くやっていたと思いますし花乃こんなもんだろうって感じでしたが、アルジャノンの芹香はかなり頑張ってはいたものの軽妙さがそこまで感じられず、ブラックネルの悠真もどうにも今ひとつ(やはり初演の出雲綾は上手かったと思う)。

ついでに言うとレインの高翔もちょっと薄いかな…まぁ他にいないというのはあると思いますが

…と言った感じでなんとなく「とりあえず今できそうなメンツでやってみた」的な印象を受けちゃいましたね

( ;^ω^)

 

やはりこの少人数で回さなければいけない作品で、全体を引き締められるレベルの実力者をブラックネルやレイン(特にブラックネル。元が男役というのもあるかと思いますが)に充てることができなかったのがちょっと物足りなく感じた原因でしょうか。

 

そんなわけで、正直一幕目は少々退屈でした。二幕目は物語的にドタバタが増すので割と面白かったですけどね。

 

 

まぁ、そうは言っても、冒頭の生オーケストラの演奏と鳥かごの演出は客を物語に上手く引き込んでくれますし(普段の宝塚に無い小粋な雰囲気を醸す演出で、必見だと思う)、キャストについても、上に述べたように全体としては特に目立ったマイナス面は見当たりません。

 

コメディ作品で後味も良く、チケット代分の価値は十分にあるように思いますね。

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