宙組公演『白夜の誓い』感想~その1

スポンサーリンク
スポンサーリンク

 

人によって感じ方はそれぞれでしょうが、私が観たところこの作品、結構な駄作です。

トップサヨナラ公演にも関わらず東京のチケット確保余裕、そればかりか各所でダブつき原価割れの発生、どういうことかと思っていましたが実際観れば納得でしたね。こりゃリピートキツイでしょう。

 

全体的なビジュアル雰囲気は良いですし音楽も悪くはない。でも肝心ストーリー人物描写お粗末なんですよ。

作家は実際コレ観て「いける!」と思ったんでしょうか。まあ、多分作り手は内容を隅々まで理解しているから勘違いするのかもしれませんが、初見の人にはちょっと優しくない作りに思えますし、多分リピートしたところで、一回観てわからなかった話の筋以外発見らしい発見はないのではないかと思いますね。そんな奥が深そうには見えません。

 

とにかく色々と薄いその人物が何故そのような行動をとったのか、ということが今ひとつ伝わってこない。いや、一応説明はされているんですが、その過程見せ方がどうにもテキトーなんで全然ドラマチックじゃないんですよ。

 

争いを嫌う主人公が、どうして戦う決意をしたのか?

政略結婚で嫁いできた妻が、なぜ夫を想うようになったのか?

無二の親友が、何故主人公を殺すに至ったのか?

どれも物語における非常に重要なポイントだと思いますが、描写が希薄だと感じます。

リリホルン(朝夏)の苦悩だって、見せ方が足りないからただのめんどくさい奴に見えました。

あと、たまたま見つけた鍵で伝説の剣発見→そのまま一転攻勢とか、この辺も説明不足じゃないですかね。展開が雑に過ぎるように思います。

 

説明台詞が多いのは歴史モノの宿命といえばそうですが、特に配慮も無く淡々と進んでいくので退屈です。全体を通して、盛り上がるシーンなんてありましたか?「新しい国を作る!」とか宣言するところがどうやら拍手するポイント(ファンの方々が一斉にの拍手)みたいですが、わざとらしくてシラけますよ

 

それに無駄にキャラが多い。まあ、この辺はスターを使わなければいけないという制約もあるのでしょうが、もっと料理の仕方があるように思います。

無駄に多くて、薄い七海山賊連中なんてもっと何かエピソードあるんだろうと思いましたけど。

 

そして緒月遠麻伶美うららの重用。この辺もストーリーの癌でしたね。

きたろう完全に二番手伶美も最初から最後にかけて主人公の想い人です。

この二人のキャラクターに絞った方がよっぽど面白いストーリーを書けそうなものなのに、それぞれが別に正二番手でもなければトップ娘でもない謎ポジションのスター様だからそれができない。それで結局中途半端な仕上がりになっているように思いました。

 

 

観終わった印象は『銀河英雄伝説』の二番煎じで劣化版、それにオスカル編の死後のシーンを足しただけ、という感じでしょうか。

 

キャパ』を二回演じサヨナラショーでも主題歌を歌ったりと、凰稀原田先生は何かと縁がありますけど、よりにもよって最後の最後にやってくれたって感じじゃないでしょうか。

とりあえず私としては、この先生の大劇作品はできればもう観たくないです。

 

まあ、ビジュアルは良いが中身が見えてこない、というのは今の宙組そのものだと私は思いますし、そういった意味で組に対するアテ書きってやつなのかもしれませんが。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 匿名 より:

    初めまして。
    いつも更新楽しみにしております。
    ヅカ三昧様の感想楽しみにしておりました。
    こちら大劇場で、初見の感想「つまらない。」だったのですが、
    なんやかんやと3回観ました…。

    ヅカ三昧様のおっしゃる通り、
    どの役者も設定が浅くて、
    特にみりおんは気持ちの変化を、
    あの限られた場面でだすのは難しいだろうな…と同情してしまいます。。

    東京公演までに、
    だいぶ演出を変更したようで、
    東京まで足を運んだ知人は、
    大劇場との違いに驚いておりました。
    うららちゃんの比重が軽くなった、
    みりおんとの絡みが増えたとか…。

    大劇場試作、東京宝塚劇場本番。
    じゃないのだから、
    手直しの必要ない作品をお願いしたいものです。

    ショーは割りと好きだったので、
    ヅカ三昧様の感想楽しみにしております。

  2. karara より:

    横顔の記憶が多いです。
    つまり、向き合って会話をする演出ばかり。
    鳳稀さんと緒月さんは雪組育ちなので、リアルなお芝居をされるのですが、
    この話、演出でその演技だと、睡魔が襲ってきました。
    コスチュームプレイなのに。
    海戦のシーンは宙組らしいスケール感がありましたが。

    アメリカ映画みたいに、無作為に選んだ応募者にプレ公開して、
    正直な感想を聞いてから、本公演に臨んだ方がいいんじゃないでしょうか。

    グスタフは、色々改革しながらも、それが成就することはないとわかっている風に見えました。
    このように感じるのは、箒星型のトップの凰稀さんの個性なのでしょう。
    彼女は、宝塚で自分のタイプの芝居が大成功を収めることはない、と思っているような気がします。
    (伝統芸のオスカルは別。)
    でも、生え抜きが出ない(人を育てられない)宙組を憂えているだろうし、
    グスタフのように組の礎を築きたいでしょうね。
    生徒のタカラジェンヌ人生と、役を重ね合わせるという意味では、しっくりくるものがあるので、全体の作り方が残念過ぎます。

  3. つん より:

    はじめまして、初コメです
    前からブログを読ませて頂いており
    更新を楽しみにしております、
    桜木みなとくんがご贔屓なのもあり
    大劇場公演を8回見ました(・ω・;)
    おっしゃる通りグスタフは超駄作
    です(−_−;)わたしは初めに
    グスタフ王について予習してから行ったのですが完全に???だらけ
    でした…東京公演ではどうなっているのかわかりませんが、よくこの脚本でオッケーでたなあ…と思うぐらいです。今回のグスタフ元々一本ものだったのを無理やり一幕にし、集合日には脚本ができていなかったと聞きました…そしてわたしが観た8回の中でも見るたびに演技変更、凰稀さんの「グスタフ王にはとても苦労した」と言う言葉、大劇場のときにはまだ役に納得してない部分があったのかもしれませんね( ˘–˘ )
    ショーはとても好きなのでショーを観に大劇場に通っていたと言う感じですね… この方の脚本は前からあまり好きではないのでやっぱり今回もやってくれたなと言う感じです。

  4. もなか より:

    東京で見ましたが、未だ試作感満載でした。
    何で死ぬところまでの一代記にするのか疑問。駆け足過ぎて。。。
    ご指摘のこと以外にも、多々、気になるところが多くて劇に入り込めない。
    結局、リリホルンの弱みが何なのか分からずじまい。父と兄が一体どうしたの?
    近衛兵は何で組長の言うこと聞いて王様を捕らえるの?近衛の意味解ってる?
    王様監禁=そっちがクーデター側だってば。
    エカテリーナの謎のご高説wがあったので、王の死後、
    王妃が前に出そうなんだけど、wikiでは生涯引き篭もりだったって書いてあったはず。
    このシーン必要かしら?せーこ退団だっけ?
    いっそヴェルディの仮面舞踏会を下敷きにした方が宝塚的じゃないの?
    とかとか、悶々としたまま終わってしまったという。。。

    ショーもトップさんのぼっちでの登場からなんか寂しげで、
    それ以外にもぼっち場面多くて、ある意味斬新だと思いました。
    七変化は楽しかったですが、オチが女装で脚!また?
    いや、サヨナラ公演だから、ファンの方が楽しければいいんだと思いますけど。

    なんだか、中々♪お値段以上〜になりませんね。

  5. HS より:

    12/7の大劇場、1/24の東京公演を観劇しました。
    他の方からもありましたが、東京公演ではイザベルの出をバッサリとカットし(結構なソロ歌もあったと思ったのですが、半分以上カットされていたような?)、グスタフとソフィア、リリツホンとラウラの抱擁シーンなどが追加され、ムラと比べると、ストーリーは、大分ましになった感じでした。
    ただし、皆様方のご指摘通り、リリルホンの苦悩もそうですが、アンカーストレムがグスタフ暗殺に至る流れがあまりに唐突で、並みの頭脳では理解できない。ヴェルディのオペラのように、グスタフとアンカーストレムの妻の不倫物語の方がまだわかりやすいストーリーになったでしょうが、それだと主要人物はトップと娘1と二番手のみ、あとはその他大勢的な配役になってしまうので、宝塚的にはやっぱり無理か?
    当初は1本ものにするという構想もあったそうですが、あの感じだとあと1時間ほど長くしても、良いストーリーになったとは思えないので、ショーつき公演にして正解だったのではないでしょうか。
    初めてのタカラヅカの方をお連れしたのですが、ショーも観れて、結構満足されていたようです。